日誌もしくは安部公房研究者用資料か
安部公房のファンでも山口果林のファンでもない人間がたまたま手にした。
表紙の写真を見て、
山口果林とはわからなかった。
これほど若い時期のものは見たことがない。
印象がかなり違う。


語り口なるものはない。
事実を淡々と述べている。
これは劇団の事務係をしていたことなどの影響があるようにも思える。
安部公房と何か議論をする、
意見を交わすという部分も、
そうしたというだけであって、
詳しい内容はとても少ない。
つまり、
安部公房を語るものはほとんどない。

その一方、
メモ魔の著者が25年間の手帳に書き込んでいた内容が本書の下敷きになっているようで、
とにかく、
よくこんな細かなことまでという事実列挙になっている。
社会の変化もわかる記載があり、
時代考証にも耐えうるような内容だ。
安部公房に会うまでの自分の半生も詳述している。


本書の2年前に安部公房の実娘が安部公房一家のことを母親や周囲に取材して新潮社から出している。
安部公房のお抱え先だ。
したがって、
出版としては王道だろう。
筆者も新潮社の人から出してはどうかと言われるが、
安部公房と結婚できなかった背景には新潮社の常務の指示もあり、
そこまで書くとなると他社で出すしかない。
それで講談社に打診されたのだろうと思う。


なぜ、
突然にこの書が出たのか。
著者がラジオインタビューで、
安部公房が亡くなった年齢に近づいたこと、
死去から20年経とうとしたこと、
と応えている。
実娘の本は著者のことには触れてないらしいが、
当然だろう。
だからこそ、
ノーベル賞のためにと20年耐えに耐え、
隠し続けた努力を全て無しにされては自分は何のために生きてきたかわからないということだろう。

しかし、
筆致は抑え気味で、
それほど一家に恨み節を書いているようには思えない。
もちろん、
行き来がないのだから、
勘違いして捉えている面はあるかもしれないが、
極力、
事実を時系列に並べている。
この第三者的記述は評価したい。
逆にこの押し殺したような記述が著者の本気度を物語っている。
実のところ、
感情移入の激しい酷い文を読まされるかと思ったが、
意外にもしっかりと書かれているので驚いたほどだ。
もう少し編集して整理した書き方もできるだろうが、
理路整然とし過ぎない方がいいようにも思える。
安部公房とわたし

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