今後の教育史に燦然と輝き続けるであろう、本物の実践

長谷川氏と同じく「教師」という仕事に就いてはいる。

しかし、
とても同じ仕事に就いているとは思えぬほどの日々が、
この通信には克明に記録されている。


通信を読む度に透けて見えてくる、
生徒たちの姿。

自らの中学時代や短い教職経験を想起し、
似た様子の生徒と重ね合わせるも、
その変容ぶりは全く及ばない。


長谷川氏の本気に呼応するように成長する生徒たちの姿は、
教育に対する憧れやロマンを抱かせてくれる。

「こんな教師になりたい」
「こんな学級をつくりたい」
「こんな考えを持ち、
行動ができる生徒を育てたい」
そうした憧れやロマンが原動力となり、
教師として生徒と対峙する勇気をくれる。


と同時に、
教職の怖さも痛感する。

「長谷川氏と同じくらい真剣に、
誠実に、
全力で生徒と向き合ってきたか」。

その問いに、
堂々と答えられる自分ではなかったからだ。

そこに気付くことができたことにも感謝するばかりだ。


この学級通信集を手にする前と手にした後で、
全く違う自分がいる。


近年「ブラック」と言われがちな教職。

それを打ち破るほどの熱い実践。

ぜひ一人でも多くの方に読んでいただきたい。