原作と結構違ってました（ネタバレあり）

４Kレストア版が発売されるというので、
あまりにも懐かしくてDVDを衝動買いしてしまいました。

DVDを観終わってからこのページをよくよく見ると、
ブルーレイと仕様があまりにも違っています。
（DVDは円盤1枚、
ブルーレイは3枚）忙しさにかまけて、
ちゃんとチェックしなかった自己責任ですが、
、
、
ショックです。

ブルーレイを購入された方、
ぜひ中身を教えてください。


とは言え、
25年ぶりくらいに見た映像、
内容は素晴らしかったです。
覚えていたよりも良かったくらいです。

ジェームス・ウィルビーも思っていたより美しかったし。
。
新しい発見がいろいろありました。


特に驚いたのは、
原作との変更点です。
先日原作が新しく出版されたのを読んで（光文社版）、
ほぼほぼ同じ筋かと思っていたのですが、
改めてDVDを見てみるとかなり違っていました。
特に物語中のリズリー（クライブ、
モーリスの友人）の役割と、
クライブの性格造形が大きく違います。
原作のほうではクライブは「自然に」女性を好きになってモーリスを捨てるのですが、
映画版ではリズリーが警察による同性愛者狩りで逮捕され、
それにショックを受けたクライブがモーリスを遠ざける、
という風になっています。
映画の最後でクライブがモーリスとの昔の関係を懐かしむ映像も、
彼の「後悔」を表しているように読めるのですが、
原作の方には、
あまりそのような余韻はありません。
（同様のシーンはあります。
）

これまで、
このクライブという役が魅力的なのはヒュー・グラントが演じているからだと思っていましたが（ま、
実際そうだと思いますが）、
クライブという役自体も原作よりは魅力的になっているようです。
では、
なぜこのような変更が行われたのかというと、
、
おそらく原作の読者受けがあまりよくなかったからだと思われます。