唯一にして最大の美点であったロールプレイングを捨てた世紀の駄作

元々このシリーズの作品はそのほとんどの構成要素において決してクオリティが高いわけではありませんでした。


グラフィックスやモーションなど技術面は他のAAAタイトルと比べて拙くかなり時代遅れだし、

アイテム・敵の配置等も含むフィールドや建物・ダンジョン内のレベルデザインは自動生成かと言わんばかりにお粗末なやっつけ仕事だし、

コンバットメカニクスを始めとするアクション要素の出来は余りにも浅くレベルが低く、

さらには操作性もUIも最悪というストレスフルかつ化石のようなシリーズです。


それでも3を筆頭に過去作が名作たり得たのは、
その欠点を補って余りあるほどの奥深い世界観やストーリー、
自由度などの唯一無二のロールプレイング要素が備わっていたからです。


オンライン専用を謳いNPCが一人たりとも登場しない今作ではその強みを見事なまでにすべて放棄し、
ただのチープでぎこちないお使いゲーに成り下がってしまっているのですから、
プレイするに堪えるはずがありません。

それは海外の大手レビュー集計サイトでの20点台という壊滅的なユーザースコアが物語っています。


「フレンドと一緒に遊べば楽しい」という意見もありますが、
かなり的外れです。
友達とあれこれ喋りながらプレイすればババ抜きですら楽しいものです。
しかし我々はトランプに8000円は払いませんよね。
このゲームはPS4に存在するCO-OP要素を搭載した数多くのゲームの水準には遠く及んでいません。


今はベセスダ的な安っぽさが当たり前のように許容された1990～2000年代ではありません。

2018年のゲーム市場にFO76ような低品質であるという事以外何の特徴も持たないソフトに居場所はありません。