専門家が全力投球した解説書
著者は生物無機化学を専門とする研究者。

放射線が人体に与える影響を原子・分子・細胞のレベルで詳細に解き明かした類を見ない深い解説書である。

第1章の「放射線の威力」を説明する野球のボールのエネルギーにたとえた挿絵が、
まず秀逸である。

第2章では、
放射線が原子や分子レベルで改変を及ぼすという点と、
フリーラジカルなどの化学的影響を生じることも説明する。

第3章は「生物は化学世界に生きている」と題して、
セシウムが人体に取り込まれたら、
長期間体内に留まることを図示している(単なる物理作用であると短期間の照射のみで終わる。
ヒロシマやナガサキのデータ処理はそのような扱いをしているので、
現実を直視していない)。

以下、
第12章まで、
強い説得力を持って放射能と人体が両立できないことを説いている。

被ばく影響が甲状腺だけではなくて、
多臓器に働いて不全を起こすこと、
がん発症は時間がかかるが、
それ以前に他臓器にさまざまな生理機能を及ぼすことを理路整然と説明している(p.146など)。

原発は正常運転していても、
年間9x10の14乗Bqまで放出を許容されていて、
原発周辺の死亡率が高いことを既存の調査結果で説明している(第8章)。
福島県の健康調査で、
事故直後から甲状腺がんが増えていることを調査委員たちが「スクリーニング効果だ」「過剰診断だ」といっているが、
それは平時から地元の人たちに甲状腺がんが多かったことが露見したということを示しているにすぎないのではないか。

現在、
20mSv/yまでの被ばくを許容するとして避難者の帰還を急いでいるが、
チェルノブイリ同様、
何世代も病弱な人びとを人為的に発生させる悪政である。
放射能と人体 (ブルーバックス)

その他の感想

綺麗でした!でも素がもっと見たい!
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凄過ぎ
柔軟剤より香る!
「ローマ人の物語」シリーズ単行本第1巻から第5巻までの副読本
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いかにも全粒粉
大きいですが。。
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コスパいいです
sp
タイトルのメールやりとりが……
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文句なしの5つ星!
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