機能とサイズとデザインのバランスの良さは唯一無二

あくまでも個人的には、
上位モデルにあたるA-1VLとA-7VLで省略されている「左右の調整」と「トーンコントロール」という機能があってこそのプリメインアンプだと思っています。


その意味で言えば、
これらの機能をこのスリムサイズにシンメトリカルなデザインでまとめたバランス感覚の見事さは、
A-5VLだけが持っている上位モデルにも無い唯一無二の魅力と言っていいでしょう。


ただ、
こちらはデジタルアンプ過渡期に発売されたモデルになりますので、
音にはまだまだデジタル臭が感じられ、
メリハリはあるが音に厚みの無い、
今聞くと何とも一種独特な音色だと思います。

逆にそれを時代の狭間に生まれた個性と捉える事もできるので、
使用する環境やスピーカーとの相性で好みのツボにハマれば、
そちらの意味でも唯一無二の存在になれるアンプなのかもしれません。


自分としては、
DAC部とデジアン部自体を現代的なスペックにアップデートした後継機種の発売を切に希望します。


あとはできれば、
使いやすさで好評のPhase Matching Bass Boostのようなラウドネス機能のボタンをひとつだけ追加してくれたら。

更に欲を言えば、
光デジタル端子を2つに増やしてUSBにも対応してくれたら・・・
個人的にアンプに望む機能面でもほぼパーフェクトになるので、
ぜひまた購入したいと思っています。