途中で筋が読めてしまった（ネタバレ注意）

公訴時効にかかった5件の殺人事件の自称犯人が世間に名乗り出る。

告白本を出版して握手会を開いたり、
犠牲者の遺族のところで謝罪パフォーマンスを
行ったりのやりたい放題。

当時犯人を取り逃がしてしまった上に上司を殺害された刑事はそれを苦々しく思いながらも
彼を狙う被害者遺族から彼の安全を守ろうとする。

そんな中、
元戦場ジャーナリストである高名なニュースキャスターが自分の番組のゲストに
その殺人犯を呼ぶことになった。

番組には我こそが本当の犯人であるという別の人物も現れて証拠の映像を披露する。

果たして真相はどこにあるのか…。

という感じのお話です。


途中まで、
刑事の妹と彼氏の話の挿入がどうも不自然な感じなのですが、
それが後々伏線になっていきます。

飽きずに最後まで観ましたから決して悪い作品ではないです。
でも、
もうちょっとどんでん返し部分を
引っ張らないと、
真犯人との対決の時にはもう驚きの要素が残っていませんでした。

鍵を握る登場人物が意外に少ないので、
真犯人はすぐに分かってしまいました。

それから、
番組中に傷害罪、
真犯人の別荘で住居侵入や殺人未遂などが成立しているはずの妹の婚約者が
事件解決後も自由の身で外国に旅立って行くのとかリアリティが無さすぎです。

あとは過去の事件の被害者遺族が複数登場するのですが、
やくざの親分や医師の掘り下げが甘かったような気も。

とにかくもう一工夫で傑作になり得た惜しい作品です。