コトブキヤの巨砲

　全長24cm。
大抵の人型メカのプラモデルキット全高より長くなりそうな、
長大・巨大な武器の単品アイテムです。
　コトブキヤ製なのでフレームアームズ専用の素材商品かと錯覚しますが、
グリップ形状は1/144ガンプラとほぼ同じサイズ。
しかしライフルのサイズ的には1/100サイズの大きさがあります。

　昨今ミリタリーメディア的に流行しているアンチマテリアルライフル（対物質銃）をモチーフとしたデザインの大型ライフルで、
実銃同様、
敵を狙撃する精度よりも装甲車両や遮蔽物を撃ち抜くための破壊・粉砕打撃に特化させた、
持ち運びや取り回しの利便性を度外視したようなつくりをしています。


　銃身を半分に折りたたみ可能（バネ内臓ストッパー構造あり）。
バイポッド（安定脚）開脚展開可動。
弾倉は２サイズ選択可能。
グリップはトリガーガード有無で二種類から選択可能。
　大きさを活用したプレイバリューも高いです。


　このキットは説明書に沿って組み立ててゆくと製品紹介画像のとおりの形状に出来上がりますが、
構造が各部位ごとに細分化されていて分解できます。

　連結して作る砲身の部品を半分だけ使用して短めに作ったり、
コンパクトなマシンガン型に作ったりも可能。
パズル的に異なる組み換えパターンをする事で独自の武器を仕立てられる自由な楽しみ方をできるようになっています。

　この組み換え可能の構造のため外観上、
銃身のあちこちに３ミリ径の穴ディテールがあります。


　バンダイ製商品でも「システムウェポン004」にてロングレンジビームライフルの組み換えで類似したタイプの武装が作れますが、
そちらは全長19cmで銃身はランナー同然の細さ。
機関部・バイポッド等のゴツさにおいてもこのコトブキヤ製がはるかに上をいきます。
　メカの機体形式などの設定にこだわらない作り手にとっては商品密度／小売価格　共にこちらのほうが歓迎でき、
満足感も得られると思います。


　1/144ガンプラHGUCに直接持たせる場合、
内側を削る必要のある手首が多いです。
ライフル持ち手はトリガーガードに人差し指が干渉しますので、
サーベル持ち手のほうが比較的簡単に保持できるようになります。