あの頃、日本中に「生きろ」が駆け抜けた。

公開当時は凄かった。
社会現象化してましたが、
それだけインパクトのある作品だと思います。


キャッチフレーズは確か「生きろ！」でしたね。


改めて見てみるとR指定のシーンもちょこちょこ有ります。
だからなかなかTVでは放送規制に引っ掛かり、
見る機会があんまりないので、
DVDを買った方が早いかもしれませんよ。


ストーリーに関しては「自然と人間の共存」を大きなテーマにしているようですが、
物語の中には人間同士の差別や、
行き違い、
考え方の違いから争いになる内容も色濃く描かれていて、
深く、
そして芯に染み入る命の重さまで伝わるシーンがありました。

それでも長編アニメだけに宮崎監督は、
もっと詰め込みたかったのかなぁ…？というぐらい内容が混み入ってしまってます。


一度だけでは解釈しにくいので、
ぜひDVDなどで何度か見ると、
更に新な発見が出来ると思います。


個人的には細部まで絵を「生かす」アニメーションであり、
CGなどで描かれた最近のアニメに埋もれることの無い、
素晴らしく高いクオリティーだと思います。

ただ、
ひとつ。

ジブリの中で唯一「子ども」が登場しないジブリ・シリーズでもあり、
そのせいか受け入れ方は千差万別の様ですね…。

いろんな作品をテーマにして造りたい製作者側と、
「もののけ姫」以前のシリーズに慣れ親しんだ視聴者側との溝は、
この作品からがらっと変わってしまったのも、
また事実ですからね…。


日本のアニメが、
子ども向けから大人向けになっていったのも「もののけ姫」以降に多くなった気もしますしね。

けれど、
それでも見たくなる「何か」という魅力が、
宮崎監督さんの映画にはあるから不思議なんです。
コダマも可愛いですしね☆