もののけ姫 [DVD] の感想

公開当時は凄かった。社会現象化してましたが、それだけインパクトのある作品だと思います。

キャッチフレーズは確か「生きろ！」でしたね。

改めて見てみるとR指定のシーンもちょこちょこ有ります。だからなかなかTVでは放送規制に引っ掛かり、見る機会があんまりないので、DVDを買った方が早いかもしれませんよ。

ストーリーに関しては「自然と人間の共存」を大きなテーマにしているようですが、物語の中には人間同士の差別や、行き違い、考え方の違いから争いになる内容も色濃く描かれていて、深く、そして芯に染み入る命の重さまで伝わるシーンがありました。
それでも長編アニメだけに宮崎監督は、もっと詰め込みたかったのかなぁ…？というぐらい内容が混み入ってしまってます。

一度だけでは解釈しにくいので、ぜひDVDなどで何度か見ると、更に新な発見が出来ると思います。

個人的には細部まで絵を「生かす」アニメーションであり、CGなどで描かれた最近のアニメに埋もれることの無い、素晴らしく高いクオリティーだと思います。
ただ、ひとつ。
ジブリの中で唯一「子ども」が登場しないジブリ・シリーズでもあり、そのせいか受け入れ方は千差万別の様ですね…。
いろんな作品をテーマにして造りたい製作者側と、「もののけ姫」以前のシリーズに慣れ親しんだ視聴者側との溝は、この作品からがらっと変わってしまったのも、また事実ですからね…。

日本のアニメが、子ども向けから大人向けになっていったのも「もののけ姫」以降に多くなった気もしますしね。
けれど、それでも見たくなる「何か」という魅力が、宮崎監督さんの映画にはあるから不思議なんです。コダマも可愛いですしね☆

１９９７年公開アニメ映画、監督は「風の谷のナウシカ」の宮崎駿氏、上映時間は驚きの２時間１３分！、日本神話を思わせる時代設定、自然神と文明を求める人間側の戦いといってもよい内容、「タタリ神」や森を守る様々な神が登場をするのがこの作品の魅力といえるでしょう、雄々しい若者アシタカと山犬神に育てられた人間の娘のサンの物語、壮大で見応えがありました。