三億円事件の顛末

捜査本部が解体されるまで、
その事件のみを捜査し周囲から白い目で見られた叩き上げの刑事だった父親の無念を“私は父とは違う。
”と言いつつ心に抱きしめ、
明智はバルト城のミステリーナイトに参加したのだと思う。
守るべき人々を傷つけ家族を顧みないと非難されながらも捜査するのは社会犯罪を解決するのが警察官の本分だから！ それを果たせなかったと明智の父親は臍を噛み無念であったに違いない。


狭山恭次（CV=塩沢兼人）のタワゴトには呆れるばかりだ。
誰も傷つけない芸術犯罪とかぬかしたが、
彼が仲間と実行した“三億円事件”の元になった同名の現実の「三億円事件」では、
警察官が過労で殉職したり、
容疑者の1人にされた府中市の運転手はマスコミには完全に犯人扱いで実名報道・顔写真の公開と職歴・家庭環境等々を暴露されて失職、
果ては一家離散となった。
ところが、
マスコミは反省することなくコメントしろと追いかけたため、
事件発生より40年後に元運転手は自殺した。
大勢の人間が傷つけ傷ついたのに、
誰も傷つけないなんて絶対にあり得ない。


原作で暖炉で繋がっている部屋の明智が犯人だと彼に疑いの目を向けたのはコロンボだったが、
アニメ版ではハジメに変更された。