埋没と突出
僕は小佐内さんと小鳩君のコンビが大好きです。

 それだけにこの巻での瓜野君の顛末には正直笑ってしまいました。
いや性格が悪いのは分かっているのですが、
それでもこらえきれなかった。

彼は連続放火事件を通して「何かを成したい」と必死になっています。
まあやり方はともかく、
努力はしています。
普通の青春小説なら彼が主人公でも違和感は無いでしょう。
しかし、
そこは米澤作品。
そんなテンプレの筈がありません。
何といっても彼が良いところを見せたい「彼女」はあの小佐内さんなのですから。
そして「彼」もいるのですから。

 そして彼は自分が小市民であることを思い知らされます。
彼は小市民でした。
高い能力は持たないかわりに埋没しようと思えばいくらでもできます。
しかし、
小佐内さんは違います。
埋没しようとしても叶わないある種の怪物です。
瓜野君の不幸は彼女が高い能力と自意識を併せ持っていたことでしょう。
仮に能力だけだったら? 自意識だけだったら? 案外上手くやれたのではないでしょうか。

 僕は小鳩君、
小佐内さんの共通点は「能力と自意識がとにかく高い」事だと思っています。
ゆえにこそ彼等は不幸なのです。
能力が高いからといって浮くとは限りません。
自意識が高すぎるだけなら必ず失敗し、
埋没するでしょう。
しかし両方が揃っていたら?能力を縦横無尽に使うでしょう。
失敗したとしても、
大抵の人よりは有能なのです。
再チャレンジするなと言う方が無理な話です。
こんなやつらが埋没できるわけがない。
結局は突出せざるを得ない。

 小市民シリーズは推理パートよりむしろそのあたりのせめぎ合いが面白いのではないかと思います。
秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

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