時を超える既視感

思えば数年前、
前作欲しさにPS3を購入し、
かなりのプレイ時間を過ごしたものの本体の故障とともに集めたセーブデータは破損し、
私のおよそ50年に渡るゲーム内騎手人生は無に帰したのでした。


それからオルフェーヴルも凱旋門制覇を果たせぬまま引退し、
ディープインパクトの仔がJRAを席巻し、
そして今また今度はオルフェーヴルの仔が順調にデビューを果たす中、
JRAのプログラムも大きく変わりながらも新作は一向に出ず、
続編を期待していたファンも少なくないのではないかと。

私もその一人でswitchでの発売には目を疑いました。

そしてPS3の時と同様に本体ごと購入したわけです。

PS3はともかく現実問題としてswitchがどこに行っても通常価格で手に入らないこのご時世、
このタイトルをやるために本体ごと購入するということが何を意味するか、
お察し下さい。

そういう意味ではこのソフトは私に取って4～5万の価値があると認めるに足るゲームだったのです。


まず、
このゲームの名誉のために先に言っておきます。
以下で私が長々と書いていることは前作をやったことがある人向けのレビューで、
初見さん向けの評価としては星5です。

細かいツッコミどころは多々あれど、
素晴らしいゲームです。

以下に書いたことは基本的に前作との比較においてあまりに酷いという内容なので、
未プレイで購入を悩んでいるのなら、
以下を読む必要はありません、
ぶっちゃけほとんどの部分が読んでも時間の無駄です。

とりあえず購入してやってみることをオススメします。


さて、
前作をプレイしたことがある方なら、
どうしても解せないチャンピオンジョッキーの七不思議的な謎要素、
誰得要素がいくつかあったのはご存知かと思います。


例えばスキップできないBGM選択の謎とか、
理解できないペース配分とか。


その辺はいろんなところで指摘されていたしゲームとはいえあまりに機能性、
リアリティに悪影響を及ぼすとほとんどのユーザーが思っていたはずなので、
当然ブラッシュアップしてくるものだと信じて疑わなかったのですが、
何も違いを感じない前作のコピーただの移植、
見事に時を超える既視感。