幼なじみが告白し、力関係が変わって面白い巻

彼女がいて、
幼なじみがいて、
元カノ、
婚約者と限りなく修羅場に近いラノベ

TVアニメになっているのですね、
全くテレビを見ていないので
もしかしたらアニメ版とかなり違うかもしれませんがご容赦ください。


この巻は、
色々なことが動く巻です。

　まずは、
幼なじみ千和がとうとう告白します。
これにより、
フェイクな彼女と
その取り巻き衆の一人から飛び出し、
さすがな鈍感な鋭太も意識せざるを得なく
なります。
とはいえ彼女もいるから、
より、
修羅場化してきたという感じです。

　吹っ切れた千和、
これまで理由があって遠ざかっていた剣道を中学の指導という
形で戻ってきます。

　婚約者でもあり、
風紀委員の愛衣は、
風紀委員から破廉恥ということで除名の
処分を受けそうになります。
そこで風紀委員のメンバーみずから破廉恥な
部活動で唯一の男である鋭太をテストします。

　元カノの姫香はというと、
収集していた漫画などを姉に処分されたショックで
鋭太のところに家出をしてきます。
当然ながら元オタクの鋭太も
姫香のことを理解してもらおうと姫香の姉とかかわります。

　心穏やかでないのは、
彼女でもある真涼です。
幼なじみと思って安心していた
千和が告白し、
婚約者の愛衣は、
風紀委員の面々を見方につけ、
元カノの姫香とは
オタクな話題で親密度が増す中、
とうとう「もにょ」っと壊れます。

これまでは、
どちらかというと、
高圧的な態度が多かったのですが、
さすがに
この状況の変化のせいか、
鋭太との関係も少しずつ変化が見られます。


これまでの巻だと章が多すぎて、
単発的な説明に終始していた感じが
あったのですが、
キャラクターが定着し、
それぞれの章が、
それぞれの
彼女に焦点を当てた内容に変わりとてもよみやすくなりました。

また、
千和に中学時代告白した爽やかな先輩がBLに走っていたり、

真涼を抱きしめる形になってしまった瞬間を幼なじみの千和に見られたりとかの
設定が、
まさに「ラノベ」ならではのおもしろさが出てきました。