前半部分はいい

原作も、
谷口ジローの漫画版も好きなので映画はとても楽しみにいていました。

さらに大好きな二大俳優、
阿部寛と岡田准一。

これはもう大興奮ですよ。


でもあの原作を２時間ばかりに納めるのも土台無理があるというか。

それでも、
前半は原作に忠実で淡々と羽生について語られていくシーンなんかも見ごたえがあった。


阿部寛はちょっと細身ではあるがまさに羽生！
原作通りの骨太感・・・いいですねえ。
死んだらゴミって名言（？）も迫力ありました。


端折るのは仕方ないにしても、
いらんシーンが長かったり。

尾野真千子は残念だけど、
ごっそり削ってよかった気がする。

岸のところだけもう少し掘り下げたかった。

最後の「岸よ、
きしよう」は入れてほしかった！
そして、
マロリーのフィルムはちゃんと持ってこい！
なぜ深町はあんなにもあっさりフィルムの事をあきらめるのか。

何のための山登りだったのか・・・
監督および関係者は原作を読んでないのでしょうか？？？

個人的には尾野真千子全てととモンベル帽子、
佐々木蔵之介もなくてよかった。

あまりにもくどい「歯がダメなら～おもえ」のシーンと、
あの辺全部。

深町が羽生を見つけてなぜか帽子を捨て去り、
羽生の手にそっとネックレスを引っかけるシーン。

あれ、
なんなんでしょう。
安っぽくて前半の良さも吹き飛ぶ寒さ。

その先の深町の下山シーンもいらなかった。


その空いた時間で岸と、
羽生が幻覚を見るあたりはやってほしかった。

個人的には「水分は取って取りすぎということはない」所も好きだったのだが。


岡田准一も好演しましたけど、
いかんせん映画での深町というキャラクターはうすっぺらくて
残念ながらイライラしてしまいました。

なんでしょうね、
ほんと残念です。
端折るのは仕方ないにしても屋台骨を曲げるようなことはやめてほしいですねー。

関係者には一言「原作読め」です。