短い時間に作品の内容を凝縮してすっきりと完結させた佳編

おそらく１２話の予定を２話にまとめたと思われる、
バディコンプレックス完結編。

かなり楽しみにしていましたが、
じゅうぶん期待に応える２話でした。


１時間という短い時間の中で、
特に良かったのは、
重要な登場人物すべてがなるべくその存在感を発揮できるよう構成されていたところです。

青葉、
ディオ、
ヒナ、
ビゾンの物語を完結させるだけでなく、
艦長の決断、
アルフリード中佐の有能、
軍人としての誠実さ、
ヒナの同僚の真っ直ぐな感情、
特務武官殿の内助の功（？）など、
それぞれが個性を発揮していて大変楽しめました。


それから、
戦闘も最終回はものすごかった。

ルクシオンネクストとビゾン機の激闘、
究極のカップリングのもたらす超絶の能力など、
ロボ好きの私としては興奮このうえない内容でした。

最近はアニメ全体のレベルが上がって、
いい作画も多いのですが、
その中でもやはりサンライズはすごいな、
と感心させられました。


あえて残念な点を挙げるなら、
ヒナの来歴が正確にはどのようなものだったかわかりづらかったくらいでしょうか。

もっとも、
彼女が何者だったのかとか、
なぜディオを知っているふうだったのかとか、
重要な点にははっきり答えているので大きな瑕疵ではないと思います。

考察しがいがある、
と捉える方もいるでしょうし。


ともあれ、
まさしく完結編としてしっかりと作られた素晴らしい１時間でした。

もう彼らの物語が観れないと思うと寂しさも覚えます。

でもそれは、
それだけ夢中になって観ることができたということなのでしょうね。