ラストの青い目のアップに感動します。

私的には、
アルジェントと言えば「サスペリア」よりも「インフェルノ」と同様に、
デ・パルマと言えば「キャリー」よりも「フューリー」かな…。
両作品とも、
何か当時の監督のあれもやらなきゃ、
これもやらなきゃ感が半端無い混沌としたところが大好きです。

俳優陣では、
カーク・ダグラスが一応主役ですが、
エイミー・アービングのバタバタした仕草や幸薄い感を可愛いと思うか思わないかで、
映画の評価が分かれると思います。

チョイ役ウィリアム・フィンレイ（本当に良い俳優でした…。
）が怪しげに登場する海岸で、
ガリガリに痩せたガーリー感たっぷりの水着シーンから始まり、
終盤、
敵のアジトの門を爪でガリガリする生理的に嫌なシーンまで、
彼女に好意を寄せて鑑賞出来れば、
間延び感無く、
あっという間に鑑賞出来ます。

そしてカサベテス（この方名監督ですが、
なかなか演技も良い味出してます。
） に対して、
悲しみを通り越した怒りの感情が頂点に達した時、
スピード感溢れるズンズンズンっと青い目をアップするシーン（今回のジャケット参照。
）の直後、
じっくり見せるあの名頭粉砕シーンになりますが、
ある種の爽快感と感動をもたらすこのラストだけでも文句無く星５つです。