データを踏まえ、21世紀の大問題は格差だとする。
 Karl MarxのDas Kapital=Capital=資本論を意識したに違いない表題の本書は、
歴史的なデータを過去に無い規模(だと筆者)で駆使し、
577頁にわたって過去現在の経済を深耕し21世紀を予測する。
一番の論旨は、
資産は(20世紀を特殊な例外として)本来自己増殖し、
格差が無限に拡大し、
21世紀には民主主義社会と社会正義に鋭く対立して社会の不安定要素になるから、
政策的対策が必要だという。
筆者が推奨する対策は国際累進資産税である。


 「19世紀の資本論」は、
少数が資本の独占益を得て資本と格差は無限に拡大し、
資本同志が闘い、
労働者が革命を起こし、
資本主義は自壊するとした。
産業資本が労働者を搾取する構図だ。
「21世紀の資本論」はそれと相似形で、
それを資産一般の自己増殖に止揚したと私は読んだ。
但し原因も対策も異なる。
本書最後の数行は「経済データをよく見よ」と論じ、
貧者への想いを覗かせる。
Refusing to deal with numbers rarely serves the interests of the least well-off.

 上記だけだったら1桁少ない頁数で足る。
本書はあらゆる経済事象にデータに基づく明解な解説を試みる。
一部を列挙すれば、
Marxの資本主義自滅説はどこで間違っていたのか、
元植民地はなぜ経済成長が遅れがちなのか、
英仏が昔巨大に膨れ上がった債務を減らした方法、
米奴隷制の経済学的位置付け、
北欧で平等社会構築の契機、
米英で企業幹部が高給を取る理由、
金持ほど資産運用利率が高い理由、
中東や中国は世界の資産を買い占めるか、
親子間の教育レベル・収入レベルの相関が高まっている理由、
ギリシャ・キプロス危機の経緯と教訓、
Euroの経緯と今後、
など。


 本書が分厚いもう一つの理由は、
良く言えば判り易い記述のため、
悪く言えば冗長のためだ。
式を導入したら、
式の説明、
意味の説明、
数値を入れて例証、
と3段構えだ。
提案の累進資産税は本書の4ヶ所に少しずつ異なる税率で説明されている。


 本書は分厚くて荷が重いが、
内容は刺激的で啓発的だ。
歴史を踏まえて21世紀の経済を理解・予測する上で貴重な著作だ。
Capital in the Twenty-First Century

その他の感想

鳥の臭いではないのでOK
ベランダーで日光に合わせて位置調整しながら使ってます。
娘が気に入り練習をしています
あれ?文章力が落ちました・・・?
肩がふにゃふにゃになりました。
内蔵マイクとの比較
チョイ出のアイテム
あると非常に便利
読みごたえあり!椿の伯母、まり
白髪予防は微妙だけれど抜け毛予防にはなる
野村裕子の記述。
4年間使ってみて
吸汗速乾がありがたく、着丈が長いので着やすい。
クリックポストにもセーフ
とても使いやすい。
子から親へ
自然な甘さがよいです。
ふたカバーやマットと色が違う!
宮脇咲良ちゃんかわいすぎる
格安のロングピンセット
星10個の価値がある本
保存用
実力主義の実用品!
ケースががっかり
卓球シューズに
同世代の贔屓目をご容赦
今のところ、これが一番良いです
図解ではわかりづらい事もある。
色合いがかわいいです。
大満足なっしー!
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