厚さ25mmの本に圧縮された138億年の宇宙と人間の歴史
わずか1kgほどの人間の脳が解き明かした138億年前の宇宙開闢から果てしない未来に向けての道筋,それは単独の脳によってではなくコレクティブ・ラーニング(集団的学習)によって可能になった。
そのことが『ビッグバン:宇宙の起源』から『現代社会/アントロポシーン』までの8つのスレッショルド(大跳躍)によって辿られる壮大な1冊である。

世界各地の創造神話にあるように混沌から始まった宇宙,最初にできた原子である水素やヘリウムに続いて次々とつくられた元素の組み合わせで星々や生命が産み出され,今では113番元素(ニホニウムと命名予定)などを人間が合成するまでに至っている。

洞窟壁画,周期表,DNA,言語遺伝子FOXP2,プレートテクトニクス,ブラックスモーカー,光合成,カンブリア爆発,地母神,ジェンダー,広島,リービッヒ(第12章中の『イノベーションの体系化:科学と研究』に登場),再生可能エネルギー,……。
私が60年超の個人史の中で慣れ親しんだ言葉や図版が散りばめられ,さらにアントロポシーンなどの耳新しい単語が新たな刺激を与えてくれるのは本当にエキサイティングである。

本書はあのビル・ゲイツも支援している教育システムであるビッグヒストリー・プロジェクト(無料のオンライン動画教材多数)のテキスト日本語版でもあり,翻訳監修に当たった長沼 毅さん(ご専門は極限環境生物学ほか)の大変な熱情が全ページに埋め込まれている。
そのことは巻末に収められた長沼さんの『「ビッグヒストリー」を味わい尽す』で一端を知ることができ,例えば“文系と理系のクロスオーバー”という語が現在の日本の状況の中で重みがある。

国内外で様々な“分断”が表出しているように見える今,新たな段階のコレクティブ・ラーニングが必要になっているように思えてならない。
光が散在する宇宙に浮かぶ青い地球を“知の沃野”にすることができるのか否か。
丁寧に網羅されたヒストリーを地道になぞることで考え続け,多くの方々と通底する認識を持ってわずかでも行動に結び付けたい。
ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか――宇宙開闢から138億年の「人間」史

その他の感想

保護
この価格にしては最大限かな…
のんのんびより
良くなかった
全てが好き!
知られざる現代形而上学の世界へ
評価基準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料
普通に使用しています
内容も絵も可愛らしいです
ガスコンロ用ピザ窯で焼きました。
有名メーカー品を安く買え、満足しています。
今回も見ごたえたっぷりです!タイトル一覧も書きました♪
シンプル小型軽量でな便利グッズ
やっぱり新品は切れ味がいい
コピーが遅すぎます
内容がない。
手に入ってよかった。
ロードバイク用に
詐欺やろ。これ。
不思議なくらいいいよ
若集組という文化への考察
少し期待外れ
枡野さんの庭を心から堪能!
ものはよいです
使いやすくて可愛い!
パラダイム論の古典
まぁまぁいい感じ
機能的にはすごく良いと思います
昔購入した爪切り。ずっと愛用してます。
可愛い!けど、小さい;;;
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