ジェンマ主演の平均的マカロニ作品

*【以下結末に触れています】

南北戦争が終結し、
モンゴリメリー・ブラウン大尉(ジュリアーノ・ジェンマ=モンゴメリー・ウッド)が生まれ故郷に帰って来る。
しかし、
故郷の町は、
パコ(ジョージ・マーティン)に率いられたメキシコ人たちに占拠され、
町の人々は、
彼らの傍若無人な振舞いにも口をつぐんでいるしかなかった。
ブラウンは、
自分の妻ハリー(ロレーラ・デ・ルーカ)が、
パコの女になっていることを知り、
メキシコ人に変装し、
パコたちのアジトに乗り込むが…。


史劇、
マカロニ・ウエスタン、
暗黒街作品…とアクションで腕の冴えを見せたドゥッチオ・テッサリ監督が、
ジュリアーノ・ジェンマと組んだ『夕陽の用心棒』に続いて放ったマカロニ・ウエスタン。
テッサリと共同で脚本を書き上げたのは、
フェルナンド・ディ・レオ。
配給元の東京第一フィルムがつけた邦題は、
同じジェンマ主演の『荒野の1ドル銀貨』を思わせるが、
実際は、
全く関係がない。
エンニオ・モリコーネによる本作の音楽が、
『イングロリアス・バスターズ』でも使われている。