ようやく出た教科書的な概論
「ゲノム編集」とは、
DNAを切断して改編する技術のことであるが、
従来の遺伝子組み換えとは大きく異なり、
クリスパー・キャス9の発見が2012年だから、
非常に新しい技術である。
一般向けの日本語文献としては、
ようやく2016年7月に『ゲノム編集の衝撃』(NHK出版)が、
8月に『ゲノム編集とは何か』(講談社・現代新書)が出たのみだった。
それらは時事的な取材という性格が強く、
ゲノム編集の理論と実用を体系的に記述したものではなかった。
本書は、
大学初年級の生物学専攻の学生などが最初に読むべき教科書的な概説書としては、
最初のものである。
本書は、
クリスパー・キャス9以前の人工DNA切断酵素であるZFNとTALENの原理から解き起こし、
クリスパー・キャス9の登場の経緯と、
それが以前の二つとどう違うかを分かりやすく説明している。
そしてその後に、
微生物、
昆虫、
海産無脊椎動物、
小型魚類、
両生類、
哺乳類、
植物、
ヒトの医学や創薬など、
分野ごとのゲノム編集の現状と達成が報告されている。
まず最初に、
ゲノム編集とクリスパー・キャス9の基本に関わる理論的説明がなされ、
それをふまえて各分野での応用が説明されているので、
ゲノム編集の現時点での全体像を正確に理解することができる。
図や写真が多いので、
とても分かりやすい。
物理学のような数式もないので、
一般読者もついてゆける。
ただし、
ゲノム編集の説明には略語がたくさん使われ、
DSB(double-stand break 二本鎖切断)、
NHEJ (non-homologous end-joining 非相同末端結合)、
HR(homologous recombination 相同組換え)などの略語が分かる必要があるが、
巻末に略語表が付いているので、
これを頼りに読み進むことができる。
本書を読んで驚くのは、
註にある学術雑誌の新しさであり、
「ここ1,2年の成果」が非常に多いことである。
それにしても、
クリスパー・キャス9は本当に革命的な技術であり、
自然界にない生物をどんどん創り出すことができる。
凄い時代になったものだ。
ゲノム編集入門: ZFN・TALEN・CRISPR-Cas9

その他の感想

35年前のあの感動を再び再現
丈夫で長持ち.
テレビの映像が目に浮かぶ・・
棚板のサイズ次第
眼鏡でも大丈夫かな?
本当に正規品なのかどうか。
俗論に対する反論を知るのに使える
DVDが良かった。
早めの交換を!
ちっちゃ!!
語りかけ育児を見直しました。
フォステクス FF165WK
効くけどいつの間にか取れてしまう
淋しさを抱えた女性たちが見せる人生の縮図
捨て曲なしの素晴らしいアルバム。
サイズ表記より小さめ
あきない❗
ネット
トヨタアクアに付けました。
著者個人の論文
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スピリチュアル系と思ったら痛い目に遭う
良いところ
非常にきれい
中級~上級者向けの本
麻婆豆腐などにピッタリ
まるでハダシ
初心者でも暗号の歴史がまるわかり
アベレージが160から180にアップ
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