スタンフォード入学には参考にはなりません

まず、
スタンフォードを初めとする大学はレガシー入学(legacy admission)というものがあるということ、
日本の大学入学とは違うことを大前提に読まなければならないと思います。
アグネスチャンの教育論だと思って読めばいいのですが、
もしスタンフォードに入れたいと思っているのなら参考にはなりません。
彼女はスタンフォード卒でレガシーではないかと考えられるからです。
レガシーというのは卒業生であり、
大学に膨大な寄付を毎年している方です。
裏口と日本では言われますが、
アメリカでは公式ホームページに記載されてあります。
アメリカでは大学に貢献できる人材は優先的に入れるというのは常識なのです。
（タイガーウッズもクリントンのお子さんも同じです。
大学に貢献しているのです。
）その膨大な寄付金で優秀な子に奨学金を与え業績を出す。
。
だから大学のレベルも落ちない。
こんなからくりだということを理解して読んだ方がいいかと思います。

ですが、
参考になるのは彼女が子供さんたちをたくさんの国に連れて行きボランティア活動を積極的に行ってことではないでしょうか。

彼女はユニセフ大使ですので子供達にそういう場を与えることは難しいことではなかったと思われますが、
アメリカの大学が学業以外のこと（社会貢献）を重視するのは有名な話です。

全ての面でスタンフォードに入学する条件は整っていたと考えられます。

そう考えて読むとあまり評価できる本だとは思えませんでした。