西田の生命哲学と福岡の動的平衡論の見事な対話!
福岡伸一氏の動的平衡論は、
細胞を例に取ると、
破壊と創造が同時に進行し、
両者は釣り合い、
しかも生命の同一の(不可分の)様相であるという考えである。
破壊と創造は互いに相反するもの、
つまり絶対矛盾する様相でありながらしかも両者は同一の生命の様相である。
これが西田幾多郎のいう絶対矛盾的自己同一の概念であり、
西田の生命哲学と福岡氏の動的平衡論は同一の生命の様相を捉えていることが本書から明確に理解することができる。
福岡氏の動的平衡論を手掛かりに西田の生命哲学の本質に迫る好著である。
対談で西田哲学の本質にここまで迫ることができたのも、
本来はライプニッツの専門家である哲学者池田善昭氏の巧みなナビゲートがあればこそである。
最も素晴らしいと感じた知見は、
生命を自然(ピュシス)の側からあるがままに捉えること、
そこに理性(ロゴス)を挟まないことである。
例えば人間には老廃物を尿や便として体外に排泄するシステムが備わっているが、
これは老廃物を排泄しなければ生命が維持できなくなることを先回りして予想し、
あらかじめ排泄システムを備えることが必要であった。
これは老廃物が体内に蓄積されるという過去→現在→未来という時間の流れに逆行する未来→現在→過去という時間の流れが生命にあることを意味する。
互いに相反するものの絶対矛盾的自己同一、
これが生命の様相である。
こうしたことが理解できて久しぶりに感動した。
しかし、
本書を読んだからといって西田哲学を理解できたと思うのは誤解である。
『善の研究』から『自覚における直観と反省』に至り、
西田の思考は螺旋的に展開され、
難解さを増す。
西田の著作に取り組み、
西田の思考と格闘しながら著作を理解することが本当に西田を理解するということである。
本書はそのための入門書、
手引書である。
難解でありながらも対談ゆえに幾分は読みやすい。
西田哲学に興味をもつ人にお勧めの一冊である。
福岡伸一、西田哲学を読む――生命をめぐる思索の旅 動的平衡と絶対矛盾的自己同一

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