読み応えがあったのはやはり「加藤の乱」の経緯と内実を描いた第4章でした。
政治の裏世界(政界)はなるほどこのように動いている(いた)のか、
と本当に勉強になった一書。
もちろん、
ここに描かれているのは山崎拓氏の目と記録から切り出された現実の一端でしかないものの、
政界人士、
そしてその周囲で蠢く財界人士(若狭得治や河野俊二など)やマスコミ人士(渡邉恒雄や氏家齊一郎など)の動態は、
価値中立的に云えば生々しく迫力に満ちている(詳しくはネタバレになるので本書にて)。
それにしても、
今回本書を読んで、
(私見ではあるが)小泉純一郎の天下取りを準備したのが「加藤の乱」であったこと、
小泉の政治的嗅覚の鋭さや非情さ、
凄味(ぶれない、
ライバルが落ちるのを待つ、
恨みを忘れない)などといった事柄が手に取るようによく理解できた。


「小泉が常に言っていたのは、
「日本の金融システムは非常に歪んでいる。
郵貯が優遇されすぎている。
郵貯のカネは財政投融資を通じて公共事業に流れている。
公共事業を仕切っているのは経世会だ。
つまり、
政官財癒着の根源は郵貯である」ということだった」(140頁)。

「小泉は、
福田が田中に敗れて自宅に帰ってきた時、
唯一人で自棄酒の相伴をして、
福田の無念の言葉を直に聞かされたと言っていた。
福田を心から敬愛する書生の身分として、
「経世会=金権政治」という実態に怨念を抱かざるをえなかった。
それが、
正義感の強い彼の政治家魂に火を点けたのだ」(141頁、
森政権時の官房長官にいわば「恩返し」として福田康夫を推薦したのは小泉である由(194頁))。

「加藤は焦りのあまり、
小泉の術中にハマるという取り返しのつかない大きなミスをおかしてしまった」(199頁)。

「やっぱり戻ろう・・・・・・」(203頁、
加藤紘一と山崎拓の二人がハイヤーで国会議事堂に到着した時に加藤が漏らした一言)
「「加藤の乱」が生んだものは何か。
誰も分析しきれていないところかもしれない。
当事者としてみれば、
この「加藤の乱」こそ小泉政権を生んだ、
といえるのではないかと感じている。
「自民党をぶっ壊す」きっかけを作ったのは加藤であり、
小泉政権の生みの親も、
田中真紀子ではなく加藤ということになるだろう。
加藤は期せずして小泉の踏み台となった。
その媒介をしたのが私、
ということになるのもまた、
事実だった」(205頁)。
YKK秘録

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