夏休みの自由研究（科学）に好適なアイデア集チャレンジ篇～原理原則とのリンク解説や実験独自の留意点なども

数年前夏休みに自由研究を課している家庭教師先に用いました。

本人と話し合い、
本書のフローチャートなども参考に、
ペットボトル竜巻の実験をやりました。

ホバークラフトやヨーグルト作り、
10円玉磨きなどほかにも興味深くためになる実験満載といった感じですが、

竜巻は近年地方などで割と盛んにみられる自然現象とあってか、
より関心を引いたようです。


砕いた発泡入浴剤を、
着色したお湯を張ったペットボトル中に投入し、

横の円振動を与えると、
たしかに漏斗状に泡のストリームが拡散してゆくのが観察され、

一応満足でした。


本書は解説も丁寧で、
竜巻の原因もある程度分かるように書いてあります。

つまり、
上空で親雲がスピンし、
下から暖かく湿った空気が押し上げるため、
ある高さに亘って、

一様に乱気流状態となり、
もみあいの中、
上下からそれぞれ逆方向に突き抜けるように、

一陣の突風がスパイラルに起こり、
瞬間真ん中付近で吻合するように見えるもので、

ちょうど雷が落雷と昇雷からなるような塩梅と似ているようです。

そうした模式性や他現象との類似性は、
一応実験レポートに付記しておきました。


科学実験はこうして、
ふだん教科書その他で学んでいる原理原則を有為に補うべくなされるもので、

たとえ模式的にせよ、
さまざまな自然現象のしくみや妙味が分かるという点では、

まさに絶好の機会だと思うので、
本書なども有効に用いて試されてみることを、
おすすめしておきます。

いろんな意味で、
その後の学習の弾みとなることはたしかでしょう。

なお、
本書には姉妹篇であるニューベーシック篇とニューチャレンジ篇もあります。