渦中にいた自分には、満足いく内容でした。

日本の情報教育がいかに進展してきたかを、
海外事情や、
文部科学省の資料、
研究者の学術論文などをベースに、
情報教育の３分野に分けて、
その分野ごとまとめてある。

情報教育に関して日本をリードしてきてくださった先生方の執筆なので内容が手に取るようにわかり「情報教育進展の経緯」をしっかり知りたい方、
あるいは、
学校内や地区内の指導的立場にある方の理論武装用には、
お薦めの１冊。
逆にこの本の内容を読まずして、
情報教育に関して云々語るなと言いたくなるような豊富な内容が書かれている。

ただ、
次期学習指導要領実施に向けて、
例えば「プログラミング教育と情報モラル教育の関連をすぐに詳しく掴みたい。
」という希望などには応えきれていない感もある内容だった。

また、
同じ事を何度も各担当の先生方が書かれていたのが、
気になった。
読者に印象づけるように意図的に行ったのかとも思えたのだが・・