古いが優れた地政学の教科書
 米ソ冷戦という一時代前の構図を前提にしているだけに、
記述に時代錯誤があることは否めないが、
逆にそれだけに地政学という学問の柱となる概念が、
一向に古びないものとなっていることにも感心させられる。
本書と合わせてブレジンスキーの「世界はこう動く」やキッシンジャーの「外交」のような書物を読めば、
本書に示された地政学の基本概念が、
米ソ冷戦期以降の米国流ネオ・レアリズム的国際関係論にどのように受け継がれ、
展開されているかを理解することができるだろう。


 具体的内容としてはまず第一章にてヘルダー→チェーレン→マッキンダーという政治地理学の系譜の中から、
一段実践的応用の学としての地政学が如何にして浮上してきたかが示される。
マッキンダーは地政学的概念中もっとも著名なものである、
〈ハートランド〉概念の提唱者であるが、
イギリス人らしくこのハートランドの圧倒的な力を、
この地域をめぐる独露両大国の抗争を統御しつつ、
外縁のシーパワーがどのように抑え込むかという視点に彼の 〈ハートランド〉論の要諦はある。
彼のこうした展望をふまえ、
第一次大戦後ヴェルサイユ体制下の東欧における-独露両大国間の緩衝国としての-多数の国民国家の自立が構想された点も興味深い。
またハートランド(東欧~ウクライナ)の制圧と、
西欧への進出という二つの地政学的野心に、
ドイツ自身が常に分裂していること、
こうした強大なドイツを抑え込むためシーパワーとしての英国とシーパワー勢力の世界島への橋頭保としてのフランスが常に協力し合うことが必要であること(先日エマニュエル・トッドが別の本でこのことを強調していて驚いた)、
など今日の欧州情勢を考えるうえでも基礎になる卓見に満ち溢れている。


 第三章においては英国人マッキンダーと並び称される地政学の泰斗米国人マハンやその継承者ともいうべきスパイクマンの理論が紹介される。
マハンの理論もまたマッキンダーのそれと同様にハートランドの勢力による世界島の制覇をいかに阻止するかを主眼とするが、
アメリカ大陸をシーパワーの巨大な策源地として確立しつつ、
世界島に対する橋頭保としての〈リムランド〉と連携しつつ、
〈ハートランド〉を押し包むという、
後年米国の対ソ〈封じ込め〉戦略として具現化するものが既に明確に提示されている点に驚かされる。
地政学入門―外交戦略の政治学 (中公新書 (721))

その他の感想

取説が不十分
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