自分の中の闇に迷う
この小説は、
私にとっては非常に感想を書くのが難しい小説だった。

一度読み終わって、
この「迷宮事件」の謎が一応の答えに辿りついていたとしても、
それが何を意味するのか、
一度読んだだけではわからなかった。

もっと言えば、
なんのために中村さんがこの小説を書いたのか、
その理由がわからなかった。
それで、
もう一度、
最初から読み直す必要があった。

再読しながら、
少しずつ、
この小説の意味を探った。
私自身が迷宮で迷わないように。
作者が、
いや人間が抱えている闇の温度というものがいったいどんなものなのか、
知りたいと同時に自分がそれに惑わされないように、
注意しながら読み進めた。
その中で、
この感覚には覚えがあると実感しながら、
そこにある感触が悪を引き寄せるのだろうかと探った。


「どこか他人とズレている自分を常識に合わせなければならない」
そんなふうに思うことは誰にでもあるのではないか。

そして、
幸福の価値基準も、
世間に合わせなければならない。
そこに歪みを感じながら、
それでもなんとかやり過ごして普通を装っている、
そんな日常を憎みながら。

でもそんな価値基準なんて、
突然の天災で奪われてしまうということを私たちは知ってしまった。
あるいは、
それはテロなのかもしれない。
戦争かもしれない。

天災だろうと人災だろうと、
一個人なんて簡単にひねりつぶしてしまうような暴力が存在していて、
それがいつ起きるかわからないのに、
私たちは世間が定めている基準に合わせて、
生の自分を殺して生きている。
それに何の意味があるのか。


この小説の主人公は、
幼少の頃、
世界と自分を合わせられずに内面の世界に閉じていた。
それは親との関係が上手くいっていないことがベースにある。

幼い頃というのは、
自分一人では生きられない非力な存在であり、
世界は恐ろしい存在である。
その幼い自分を守る唯一のものは親の存在である。
その親が、
自分を守ってくれなかったら、
自分を愛してくれていなかったら、
その子は最初に覚えるべき「信頼」という感覚を知ることができない。
信頼すべき存在がなかったら、
その子は常に不安に苛まれ、
人に対して疑心暗鬼になってしまう。
迷宮 (新潮文庫)

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