資本主義はアジアで蘇る
資本主義は終焉しつつあると一部の論者は語る。
しかしそれは神話にすぎないと著者は言う。
欧米主導の資本主義は衰退の危機に瀕しているかもしれないが、
「もう一つの資本主義が誕生し、
蘇生し、
興隆しつづけている」。
その舞台はアジアだ。


これまで後発国の発展は、
先進国を追い上げるのがせいぜいとされてきた。
しかし最近は生産のモジュール化で、
一気に追い抜く戦略が可能になった。
先端技術を選択的に利用しながら後発技術を全稼働させ、
膨大な人口のニーズを満たす。


代表は中国の山寨企業だ。
広告や流通にカネをかけず、
先端技術は日本企業から部品として入手。
特許の縛りを巧みに回避し、
庶民に商品を安く早く売り込む。
精巧だが値段が高く、
巨大な途上国市場に食い込めない日本製品とは対照的だ。


勃興するアジアを牽引する中国の躍進は、
中華帝国の再来ととらえがちだ。
しかし、
それは誤りだと著者は言う。
なぜなら中国の興隆は単体としてではなく、
アジアの他の国々と相互に連鎖・依存・補完することで可能になっているからだ。


中国で人民解放軍と資源エネルギー産業との軍産複合体が生まれ、
南シナ海での膨張主義的行動につながっているのは事実。
だが資源開発を日本など周辺諸国とともに進めれば、
膨張主義の拡大を防ぐ抑止力になると著者は正しく指摘する。


米政府・中央銀行によるマネー濫造が生んだ「カジノ資本主義」を規制緩和のせいにするなど、
俗説をそのまま受け入れた誤りも散見されるものの、
「資本主義の終焉でなく、
資本主義の蘇生だ」という洞察の鋭さに比べれば瑕瑾にすぎない。
アメリカ帝国の終焉 勃興するアジアと多極化世界 (講談社現代新書)

その他の感想

キレイに貼れました!
「ブログの記事、もっと上手に書きたい」という人には、きっと役立つ。
やや精度が悪いかな
亜砂
ホコリガードできて良かったです
ビンの蓋などが簡単に開けられました。
「そうそう」頷きなら読みたい
英語学習におすすめ
少しコツがいるかも
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スゲーよ、オトナのコロコロコミック!!
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