日本プロ野球が大衆を魅了していた時代の「決戦」
「10・8」のころのことを思い出そうと思う。


「10・8」は1994年に開催された。

1994年、
わたしは20代後半、
西日本の或る地方都市に赴任し、
事務系労働者として生計を立てるべく、
修養中だった。

そのころは未だ野茂英雄は渡米しておらず、
自分を含め大多数の日本人にとって「野球」とは、
すなわち「(日本の)プロ野球」だった。

サッカーJリーグは1993年に発足して2年目であり、
クラブ数は12しかなく、
未だ野球と比肩するほどの国民的人気は得ていなかったと思う。


「10・8」のゲームはナゴヤ球場(≠ナゴヤドーム)で開催されたから、
遠方に住む自分にはテレビ観戦するほかなかった。

勤め先の独身寮のラウンジで、
寮生めいめいが飲み物食べ物を持ち寄り、
ソファーや床の上にくつろいでテレビを眺めていたこと、
かすかに覚えている。

わたしはジャイアンツもドラゴンズも贔屓していなかったが、
本書にいう「国民的行事」に参加する野次馬の一員としてテレビ観戦していた。
この「(10・8は)国民的行事」と言い出したのは長嶋茂雄だったということは、
実は本書を読んでから知った。

「10・8」の詳細は本書の肝要な部分だから、
これからの読者のためにここでは触れない。

ゲームの密度の濃さと、
選手、
監督、
審判、
フアン、
そして報道関係者までもがこの「祭り」に呑まれていく様が見事に描かれている、
と記すだけにとどめよう。


「10・8」から21年経ち、
その間にわたしは東京に赴任して家族を拵え、
「人生の午後」を愉しむ男になった。

「10・8」で対戦した選手、
コーチ陣、
監督、
球団関係者そして報道関係者にも等しく20年余りの歳月が流れていく。

わたしは、
この20年の経過が記された終章40ページ余りを、
感慨深く読んだ。

「10・8」の一試合を人生のなかの栄光としている人もいれば、
人生の大転機としている人もおり、
またこの日の経験を自らのステップアップをする上での礎石としている人もいるのだ。

わたし個人にとって「10・8」は、
20代の頃の懐かしく、
何事も暑苦しかったころの「お祭り」であった。
10・8 巨人vs.中日 史上最高の決戦 (文春文庫)

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