太宰のもうひとつの隠れた名作
『人間失格』や『津軽』、
『走れメロス』などで有名な太宰ですが、
意外と知られていないのが本書。

巻末の解説文を拝借すれば、
「短編小説で今まで新潮文庫に未収録の作品を中心に編纂した」とあります。

つまり裏を返すと、
『津軽通信』はこれまで特に選ばれることのなかった寄せ集めの作品群とも言えなくもないのですが、

実際に読んでみると、
もっとたくさん評価されて良い作品だなと思いました。


どの作品も面白く読めますが、
自分の中でも特にお気に入りなのが、
『黄村先生言行録』と『チャンス』。


『黄村先生言行録』は、
黄村先生というちょっと風変わりな師が山椒魚にただひたすら夢中になっている様子を、

弟子の速記者である私(太宰)がつぶさに記録するという形式をとった作品です。

「山椒魚」に「太宰の師」…、
ここまで読めば黄村先生とは井伏鱒二のことだと気が付いた方もいるかもしれません。

山椒魚のことを「深山の幽」、
「日本の古代からの誇り」とまで賞賛し、
狂おしいほどの一途な溺愛ぶりが、

弟子の視点から面白おかしく書かれています。


『チャンス』は珍しく、
太宰自身の恋愛観についてのエッセイです。

恋愛は「チャンスではなく、
意志である」と断言したうえで、
ちょっとした「もののはずみ」で恋愛に発展することはないと、
自身の体験談を交えつつ力説します(当時の恋愛至上主義への痛烈な毒舌も思わず笑ってしまいます)。

もし「ふとしたこと」で恋愛関係に至るように見えても、
「はじめから、
そのつもりで両方が虎視眈々、
何か『きっかけ』を作ろうとしてあがきもがいた揚句の果の、
ぎこちないぶざまな小細工に違いない」、
「ははあ・・・なるほどな〜」と思わず唸ってしまいました。

読み終えて、
自分も安易にチャンスなどに頼らず、
しっかりとした「意志」を以て、
自分から愛すべき人を掴みにいきたいと思うようになりました。
津軽通信 (新潮文庫)

その他の感想

7章が一番大事
セイワシートベルトストッパー
まとまった数を必要とする時に便利
BOSE SoundLink BT2+PHILIPS Fidelio P9との比較
「我々」は何モノなのか?
受験生MYより
なし
中巻と並び文革の裏側を抉って鋭い
お父さんがリストラだよ(^o^)/
343のヘイロー愛は本物だった
子供の好物、防災備蓄用にも良い
若干残念な作品…
おもしろいほど正確?
方向を気にせず挿せる便利モノ
残酷に取り囲まれて、希望を見つける
親子で使っています。
甥や姪にもプレゼント!
ストレス解消ゲーム
アンテナが5本
カードマジックの完全な入門書
作品がリンクしているので、これを読む前に前作を読んだほうがより楽しめます。
思った以上のまとまり。
模様が可愛い
小学校低学年くらいに良いのでは
故障?
子供によるかも。。
低血圧から苦んでいる人に是非読んでほしい!
シャキッ シャキッ
冬、サーフィンの人が着ている物の
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