キングコングの新たな可能性

00年代の怪獣映画冬の時代を過ごした者としては、
日米ゴジラに加えこのキングコングまでもがヒットする現状を大変喜ばしく思ってます。


さて、
キングコングといえば1933年公開の第1作の印象が強すぎてか、
その後の作品の殆どがリメイクやリブートであったことに、
いち怪獣映画ファンとして内心不満を抱えていました。

ゴジラシリーズがバトル物やサラリーマンコメディ、
重厚なポリティカルフィクションなど様々なジャンルの作品を生み出し無限の世界観を築いてきたのとは対照的です。


が、
今回は違います。

全く新しい舞台や設定、
過去のイメージに囚われない斬新なシーンやコングの造形。

この作品で、
キングコングの世界観がかなり広がったといって良いと思います。


細かい不満点を言えば、
この登場人物の行動理念がよく分かんないよとかコイツ何のために居るんだよとか吹き替え酷いなとか色々ありますが、
コングシリーズの新たな可能性を我々に見せてくれる作品として、
ぜひ皆さまにオススメしたいです。


ソフトについては、
ガッツリ未公開映像や絵コンテ、
メイキング等が観られる特典ディスクを期待していたので、
少々残念です。