内木妹の可愛さが特筆もの

目次が完全に露子さん目線で笑えます。
どんだけお嬢様大好きなんだろう。
やはり第二の母親的な存在なのでしょう。

リヨウと家族を結ぶエピソードがほのぼのします。
もちろん、
それぞれをつなぐのはおばあちゃん。
リヨウもリヨウ母も明も無条件で甘えられる相手だったことを思い出す。
家族の絆というか記憶でしょうか。
前巻まででもおばあちゃんのエプロンとか要所要所で物語を引き締めていますが、
やはり母と娘の関係には作者はかなりの思い入れがあるのでしょう。

内木姉妹の関係性もなかなかですが、
こちらはそれほど深刻なものは感じない。
内木妹の「家族で喧嘩しない方が私は珍しいと思う」というセリフで腑に落ちたという感じ。
それが普通だろうし、
そうできるにはそれなりにお互いが大人になる必要がある。
リヨウは子供の時に父母と分かれてしまって、
大人同士の家族という経験に乏しい。
きりんや内木妹との付き合い方はその代償行為なのかもしれない。

と、
理屈はともかく、
今回は内木妹が抜群に可愛い。
４９頁の４コマ目は必見。
ほとんどアリスとチェシャー猫の追いかけっこです。

おまけとして、
メイン３人のエピソードの他に露子さんと椎名母の出会いが小編として巻末に収録されています。

無粋かもしれませんが、
この二人は一体、
何歳なんだろうと不思議になります。
ただ、
露子さんにカンカン帽は似合わないと思う。
菅笠の方が良かったのでは。