理解しやすい口語訳だが、問題も・・・
まず、
本書の特徴を挙げてみる。

1)原文では「上」「中」「下」の3巻が、
「神代篇」と「人代篇」の2巻に分けられている。

2)原文にはない古老の語り部が登場し、
『古事記』全体が<語り>によって進められ、
所どころで古老=三浦氏の解説・感想が挿入される。

3)本文を上まわる分量の注釈が記されている。

4)地図や索引がきわめて充実している。


したがって、
これまでの口語訳『古事記』よりずいぶん理解しやすくなっているのは確かだが、
問題が無いわけではない。


1)に関していえば――、

・原文では初代天皇とされ、
中巻の冒頭に登場する神武天皇が「神代篇」に編入されて<神話>的存在とされる。

・「人代篇」の最初にくる天皇は綏靖【すいぜい】天皇で、
しかも本書では「天皇」という言葉が避けられ「大君」と記述されるため、
神武天皇にはじまる、
とされる<皇統>が根底のところで否定されている。


2)については、
以下のような感想をもった。

・原文にない古老の語り部は事件や事柄の補足説明をしてくれるため、
話の展開が理解しやすくなるが、
しかし、
時に訳者・三浦氏の<感想>ないし<思想>を代弁するので違和感を抱くケースも出てくる。

・その一例:《この老いぼれは、
どの大君【つまり天皇】も心から好きにはなれぬのじゃが……》(「人代篇」63ページ)
・一体に古老の語り部=三浦氏には、
初期天皇勢力が権威・権力を確立していく過程で打倒されたり服属させられたりする各地の豪族にたいして同情を寄せる傾向がある。


3)の注釈のなかで――「どの天皇」も好きになれないという三浦氏が、
ではなぜ『古事記』を口語訳したか、
それが語られている。

・《古事記を、
日本書紀と同じように、
天皇家の歴史を伝える歴史書だという主張は一般的な言説である。
たしかにその通りだが、
古事記の神話や説話には、
反国家的・反王権的な性格が濃厚にあらわれており、
単純に支配者の手になるものとは言い切れない部分をもつ》(「人代篇」120ページ)
口語訳 古事記―神代篇 (文春文庫)

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