ライトノベルアニメーションの進化形

このページをご覧の方には言うに及ばずかもしれませんが、
まず非常に興味深い作品です。

6/19現在絶賛第二期も放送中ですが、
その前に第一期の本作について少し触れておきたくて書きました。


この作品のキモは、
なんといっても「ひねくれぼっち」こと「比企谷　八幡」による一人称視点での語りと、
彼の周囲で繰り広げられる会話劇にあります。

彼は、
周囲でつるむような人間関係やいわゆる巷間で語られる「青春」を「偽物」であると断じ、
自身こそは「本物」の人間関係を探求するものというスタンスをとります。


そのような姿勢の彼を「更生」すべく、
「奉仕部」への入部を無理やりさせられ、
部員の「雪ノ下　雪乃」、
さらに「由比ヶ浜　由比」といった美少女達とラブコメ的展開に…ならず、
少しずつズレながら「まちがっている」青春群像劇が繰り広げられていきます。


いわゆる「あるあるこんなカンジ」といった会話やイベントを、
八幡が時に鋭くえぐるように、
いかにも「孤独を楽しんでいます」といったポーズをとりつつ、
冷静に語られるのには少々辟易するかもしれませんが(笑)

「集団生活で一致団結」とか「みんなで協力して行動しよう」といった、
おためごかしのフレーズにうんざりしている人間が‐少なくともこの日本においては-ある程度いるからこそ多くの共感を呼んでいるのだと、
改めて認識しました。


第二期の最終回もどのような形で着地するのか、
彼らの「間違えている」青春を最後まで見届けたいと思います。