懐かしい最新作

ひょっとしたら一部の人には
「またいつもと変わらない」とか、

「代わり映えしない」とか、

「過去の曲を複雑にして書き換えた」とか、

手厳しく言われるかもしれない。


でも僕がJTに求めているのは、

真新しさや、
斬新さ、
激しい変化ではないことが
このアルバムを聴いてようやく分かったのです。


JTの唄、
JTの声を聴く時、

それは僕がまた同じ地点に戻ってきている時です。


同じ地点と言うと語弊がありますが、

例えば、
らせん階段を登っている時に、

前とは違う階に登ってきたけども
前と同じような地点にさしあたる時があります。

その同じようなある地点にさしあたった時に、

僕は無性にJTが聴きたくなります。


つまり、
ある時点で人生をガラッと変えてしまうような
マジックのような音楽をJTに求めているのではなくて、

「以前から（色々ありながら）生きてきたこと」
を実感したくて僕はJTを聴いているのです。


だから、
JTには新作であっても懐かしさを求めてしまう。

それが他のアーティストと決定的に違うとことです。


そして、
2015年時点での最新作。

JTはまさにそんな私たちのために
懐かしい最新作を届けてくれました。


これまでJTの歌声と共に生きてきた人へ
これからJTの歌声と人生を刻む人へ
懐かしい最新作が出来てますよ。