古代出雲王朝の興亡・神話におおい隠された雄渾なドラマ
大和政権と対立したもうひとつの神々の系統、
出雲王朝については、
すでに古代史の中でも語られていますが、
本書は水木しげる氏が、
夢にあらわれる古代青年のうながしと、
みずからの故郷に近い島根への思いをこめて、
この歴史ドラマを熱く語ろうとしたものです。


前半は古代出雲王朝が、
アマテラスの子孫に国を譲った「国譲り」にいたるまでを、
『古事記』の記述に従い、
イザナギイザナミの国生みの物語からはじめて、
水木しげる氏が面白く、
飄々とした独特のユーモアをまじえて綴ってゆきます。

スサノオからオオクニヌシにいたるまでの神々の事績は、
神話どおりに七章まで語られます。
ところどころに水木氏も登場し、
ここまでだけでもテンポよく、
ひきこまれます。


ところが八章からは、
「謎の古代出雲青年」が30年前から夢にあらわれて、
自分たちのことを書いてほしい、
と水木氏に訴えた話を受け、
天孫族とは何か、
国譲りとはほんとうは何だったのか、
敗者の無念、
歴史の勝者が神話におおいかくしていった裏側のドラマが語られはじめます。
前の章には、
古代出雲を研究する梅原猛氏も登場していますが、
オオクニヌシという出雲の覇者は穏便に「国譲り」をしたのではなく、
中央政権に敗れ、
次男タケミナカタは諏訪におちのび、
諏訪大社の神となるなど、
永くその怨念は残ったという話です。
崇神天皇、
垂仁天皇が出雲族の怨念を恐れ、
大きく高い社を建立する話など・・・歴史の大きなうねりの底ごもるような音が聞こえてきます。


 平成12年に発掘された心御柱をもとに、
再建された出雲大社本殿は、
数年後に訪れましたが、
その圧倒的な高さ、
広壮な設計には驚かされました。
本書は現代と古代をゆききしながら語られる、
神話と歴史のはざまの物語であり、
声高に何かを糾弾することもないのですが、
水木しげるのふところの深さにあそぶことができます。

 近年、
何かが自分を呼ぶとか、
何かに書かされている、
という発言が多くなり、
ますます自在な境地に入られた水木翁ですが、
本書もそうした物語として祖霊の言葉に胸をゆさぶられる気がします。
水木しげるの古代出雲 (怪BOOKS)

その他の感想

主人公二人の像がボンヤリし過ぎていて後半が失速気味
暗いトンネルへ出口の光を導いてくれます
ちょっと高いけど使い勝手はOKです。
忍者がうっとうしい
2両分
もっと早く買えば良かった
ストレスゲーム
安い割りにちゃんと使える
10年ぶりのPlayStation
アルカリ電池60本を購入して
値段の割にはしっかりした造りで小銭入れの使い勝手は◎
食洗機対応がありがたい!
唐突な冒頭に始まり唐突な結末に終わる不思議な小説.
登山二年目、夏山に思いを馳せるには十分すぎる内容でした。
サヨナラ 昨日の自分
仕方ない??
これ自体はいい。
努力の末が見える。秀作。
程よい感じ
トニーヘッドが予想以上に良い
平均点が高いです。
写真集に入り込んだよう
勘違いしました。
ZOOMのイメージが変わりました。
布テープのようなナニか…
萌える目の描き方
手軽に塗れました。
価格が問題
内容が変わらないじゃないか
思った以上に入りません。
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