人間性への希望と虚無感と
天明2年(1782年)12月、
伊勢の白子の浦を江戸へ向かって出た貨物船神昌丸は、
嵐にあって漂流し、
八ヶ月に渡って海上を漂ったのち、
アリューシャン列島に漂着した。
船長大黒屋光太夫以下16名の船員たちは、
日本に戻るべく必死の努力を重ねるが、
年月は過ぎ、
ロシアの厳しい冬に一人ひとりと倒れていく・・・。
数奇な運命をたどった日本人の実話に基づく冒険譚。


人の感情は根っこの部分で共通すればこそ、
女帝エカチェリーナが光太夫の数奇な運命を聞き「ベドニャシカ(可哀相なこと)」と言い、
読者もまた光太夫に共感できるのではないでしょうか? 100%善意から出たのではないにしても、
漂流民の身柄を守り、
日本に送り還す労を取るロシアの人びとの暖かさは、
太古から脈々と人間性、
というものが生きつづけてきた証しではないか、
そんな希望を持ちました。


一方で、
帰国する、
という目標に彼らを駆りたてたものは何だったのか? 残ったものと、
帰ったものと、
それぞれの人生の意味は何だったのだろう、
と生の虚無感にとらわれます。
結局、
与えられた条件の中で、
最大限自分のやりたいように生を組み立てる、
それ以上でもそれ以下でもないのではないか、
そんなことを考えさせられました。


惜しむらくは当時の日本のシステムや人びとの生活に現代的な視点から疑義をはさんでいること。
西欧中心主義の影が見え隠れします。
江戸の人も与えられた条件をもとに考えて結論を導き出しているのにすぎないわけで、
そのプロセスはロシアの人と変わるところはない。
当時の彼らのプライオリティは何だったのか。
幕府の考えかた、
やりかたをそうした面から評価せずに、
一方的に批判するにとどまっているのがやや残念でした。


人がいなければ歴史は存在しない、
そんな当たり前のことを再認識させてくれる本。
堅苦しいことを抜きにしても、
単なる冒険譚として非常に面白いです。
おろしや国酔夢譚

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