本書は翻訳ではなく原書を読んでください

翻訳本は出版社の都合で重要な章が省かれているので、
原書を読むことを勧めます。
マイクロソフト社でのソフトウェアプロセス改善の記録とも言える内容です。
要件検討でのペルソナの利用、
仕様検討にユーザを巻き込む方法などは参考になりますが、
Windows Vistaの開発をテーマにしています。

本書でVistaは欠陥も少なく、
これまで開発したOSでは最高の出来としていますが、
市場の評価はNoでした。
ソフトウェアバグではない、
ビジネス面での欠陥の予防には何が必要なのかを改めて考え直すキッカケになる本です。
おそらくはパソコンに詳しくない一般ユーザのペルソナが定義されなかったのではないか、
と思わせる読後感がありました。