著者の取材内容が丁寧でやさしく、糸を編むような文章、そして、魔法瓶のスープのお話に胸が熱くなりました。
私は、
アルツハイマー認知症ステージ5の夫の父を10年介護してきました。
食べることの、
大切さ、
生きる力を感じながら拝読。
そして当時を重ね合わせ泣き笑い。
入院患者にとって、
食べることは、
唯一の楽しみでもあり、
時には苦痛でもあります。
病状や環境、
全ての方が人生最後のご馳走を叶えられるわけではありません。
でも、
もし、
叶えられるのなら、
、
、
。
義父は亡くなる一年前に胃瘻をしなければなりませんでした。
施設のお夕飯のミキサー食が、
最後のご飯となりました。
そのミキサー食は、
若鶏のてりやき、
マッシュポテト、
酢の物、
お味噌、
そして私が作り持参したデザート、
イチゴと、
蜂蜜のシャーベット。
2010年12月14日のメニューを今も忘れません。
義父が、
胃瘻手術を受ける前の食事です。
アルツハイマーの病状から認識のできない義父でしたが、
もし、
義父が、
最後に食べたいご馳走を私たちに伝えることができたならば?と考えてしまいます。
そして、
食べることの大切さをこの本で改めて実感し、
私や私の家族の最後のご馳走について考えました。
できるならば、
家族の最後のご馳走は、
私が作ってあげたいけれど、
このような、
すばらしい病院ならば、
私や家族の最後を有難くお任せしたいと、
おもいます。
そして、
淀キリの職員の皆さんの笑顔、
患者さんの笑顔がとても美しく、
病院食のお膳とは思えないような、
食器。
病院の食器は、
メラミン樹脂に模様が印刷されたものが多い中、
食器にも、
最後のご馳走への優しく温かな心配りを感じました。
著者の二年にも及ぶ取材、
患者ひとりひとりと向き合いながら、
そして、
気遣いながら、
書かれた様子が目に浮かびます。
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レベル高すぎる…。
ヘングステンベルクより美味しい
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困った時に!!
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タイトルで損をしている隠れた名著