詳しい実用書です

　医療用ディジタルX線診断装置(CR、
FPD等)の重要な画像判断指標である入出力特性、
MTF、
ノイズパワースペクトラム、
DQEといった項目に絞って、
その意味と測定方法について詳しく解説した実践用テキストです。
その詳しさは徹底しており、
これら指標のデータ処理を含む測定方法を読者に身に付けてもらいたいという著者達の熱意が感じられる専門的内容です。
二次元フーリエ変換や応答局面などといった言葉が頻繁に登場するので、
ある程度数学に精通している必要があります。
各章の終わりには演習問題があり、
本書に記載されているURLから演習用データをダウンロードして、
この演習問題を解けばより理解が深まると思います。


　また、
日本放射線技術学会・画像分科会がこのテキストを用いて定期的にDR(デジタルラジオグラフィ)セミナーを開催しており、
本書を読んで分からなかった箇所を尋ねれば親切に教えてくれます。
私はエンジニアとして本書を読みましたが、
放射線技師の方達にとってきっと有用で重宝する専門書だと思います。