イルカ漁自体は伝統だが、漁法も利用法も伝統的ではない
捕鯨やイルカ漁でこれまで議論されてきた「伝統的か否か」「残酷か否か」について、
新しい視点を提供している。
出版された本年、
世界動物園水族館協会から日本が退会を求められる騒動があった。
そのバックグラウンドを明解に解説するほか、
欧米と日本の「動物保護」の価値観の差を注視しながら、
イルカ漁問題を歴史的に考えている。


湾内にイルカを追い込み、
流血で海が真っ赤に染まる。
「ザ・コーヴ」で残酷な描かれ方をしたこの追い込み漁法は、
太地の伝統ではない。
もともとは伊豆半島・伊東で、
江戸時代前から行われていた。
太地の「くじらの博物館」でイルカの生体展示をするため、
伊東を参考にした追い込み漁で生け捕りを始めたのがきっかけだった。
最初は空振りばかりだったが、
技術は向上し数年後には年に1万頭を超すペースの捕獲が続いた。
イルカの生体販売は年数十頭程度だったが、
食肉の100倍前後の値が付き、
水族館も館内で繁殖させるより手軽に入手できる。
次第に国内外の水族館にも販売するようになった。
毎年1000頭が捕殺されるため、
一部の鯨種が熊野灘から消える可能性も指摘している。


なぜ、
反捕鯨団体は執拗に太地の捕鯨をバッシングするのか。
「牛豚はいいのに」「フェロー諸島でもクジラ漁をしているのに」という意見がある。
そうだろうか、
と著者はいう。
食用動物の屠畜では、
意識のある動物へ打撃は一回だけで、
なるべく苦しまないよう配慮している。
フェロー諸島もそうだ。
しかし、
太地では2007年までイルカは銛でめった刺しにされていた。
日本の捕鯨に好意的なC・W・ニコルも「これほど苦痛に満ちた、
長引く死は見たことがない。
心ない残虐行為」という。
このように、
イルカ漁が伝統や食文化ではなく、
町営ビジネス化している。
反捕鯨活動家の働きかけで、
世界動物園水族館協会(WAZA)が今年、
追い込み漁によるイルカの入手の事実上禁止を日本協会(JAZA)に求めたことには、
このような背景がある。
太地が生体販売に依存している以上、
水族館の購入ルートを断つのは有効な手段であり、
その元締めであるWAZAに訴訟をちらつかせて対応を迫るのは戦術として優れていた。
イルカ漁は残酷か (平凡社新書)

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