傑作☆
異文化社会の病の表象がどれだけ物理的な疾患を正しく表象できているか、
という問いかけはナンセンスで、
疾患の正しい表象だとして特権的な位置を生物医学が占めるべき理由はないということ。
生物医学もまた数ある「病のとらえ方」のうちのひとつに過ぎないのだ、
とグッドは言います。

病=疾患は身体内に進行する物理的過程である以上に、
文化的構築物であり、
未開社会の呪術的医療も生物医学の物理的治療行為もいずれも等しく疾患の意味そのものを構成する文化的媒体の一部なのだというわけです。

グッドは医療文化というものを、
各社会が疾患という特殊な対象を記述し表現する単なる概念のストック以上のものと考えています。
疾患は文化を通じて生きられた生のリアリティとなり、
人間はその現実に直面した生を生きることになります。

病の切実さとは身体的な苦痛だけではなく、
社会生活の現実を構成している「意味」の世界がもたらす苦悩でもあるのです。
つまり、
病は「解釈」されるものです。
生物医学は、
その解釈から極力「患者の私的生」を除外して患者を物理的治療プログラムの客体としての身体にまで切り詰めようとします(第3章)。
しかし、
それだけが病へのありうべきただひとつの解釈の様式ではありません。
異文化社会の伝統的な医療行為、
それと結びついた「病の経験」のありかたは生物医学とは異なる解釈の様式の存在を我々に教えてくれます。

もちろん文化が全ての意味を決定できるほど病の経験は単純なものではありません。
患者個人の自らの苦悩をめぐる自己解釈の実践が不可欠です。
グッドがもっとも強調するのもこの点です。
患者は自分の病との関わりの「意味」を絶えず自問しているものなのです。

病のリアリティとは、
生物医学その他の文化的解釈体系が疾患の診断を下すことによって切実になるのではなくて、
患者の人生における苦悩がそれに適応したり抵抗したりしようとすることにおいて切実なものとなるのです。

以上が本書の内容の概要です。

重症というわけではないですけど、
アトピー性皮膚炎と長らく付き合ってきた(そしてこれからもずっと付き合っていくであろう)自分としては、
この本は心から賛同してしまう洞察に満ちた傑作です。
Medicine, Rationality and Experience: An Anthropological Perspective (Lewis Henry Morgan Lectures)

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