林真理子のフェミニズム 
 今では女子学生の袴の考案者ぐらいにしか記憶されていないが、
明治時代に「日本一えらい女」と言われ、
全女性の憧れの的だった下田歌子。
下級武士の娘ながら宮廷に女官として出仕するやその才気によって皇后の寵愛を受け、
出世街道を駆け上る。
学習院女学部長に抜擢され正4位の官位まで授けられる。
年棒5千円で日本一高給取りの女性でもあった。
そんな女性を妖婦と名指しする醜聞記事が掲載されたのだから、
その反響は大変なものだっただろう。

 すでに歴史に埋没した事件であり人物であるが、
作家は資料から人物を立ち上げ明治という時代を生々しく蘇らせる。
作品の構成は巧みである。
『平民新聞』に載ったスキャンダル記事をこまめにそのまま引用して、
記事に語らせる形で物語は進行していく。
それにしても現代の週刊誌のスキャンダル記事さえおとなしく思えるほど、
どぎつくて攻撃的で美文調の修飾過剰な記事に度肝を抜かれる。
これがあの『平民新聞』なのかという驚きがあった。
醜聞の相手となったのは、
伊藤博文や医学博士三島通良、
宮内大臣土方久元などであるが、
天皇・皇后の覚えめでたき高級女官にして「良妻賢母」の道徳を説く教育者とのふしだらな関係を暴くことで体制を揺さぶろうという社会主義者幸徳秋水の狙いがあったのだろうか。

 醜聞記事をめぐる関係者の反応が描写されるが、
これが出色である。
相手となった男たちはもちろん、
明治天皇、
皇后、
側室、
宮廷の女官たち、
歌子の教え子、
乃木希典、
日本のラスプーチンこと歌子の愛人であった飯野吉三郎……、
各層各界それぞれの立場と性格を映す描写は歯切れよくかつ粘着力があり、
心情の襞々、
生理的な息遣いまで伝わってくるようで作家の才能を感じた。
これらの群像を通して明治の風俗と時代とともにある人間の喜怒哀楽がたしかに読者に届けられる。
ミカドの淑女(おんな) (新潮文庫)

その他の感想

これはいろいろ便利
小さな子向け
目覚まし時計と一緒に!
ベッドサイドテーブルに
サロンと同じ
除電器ありきの対策本
強さ
取扱説明書やタグや箱は何処?本当に新品?
ミルコの構えが逆なことは気になったが
「成語林」を買うよりは・・・
抱き合わせ 間違ってました
iPadAirからの浮気。
日本語理解
年中さんに
とにかく生地が薄い
ベンチマーク結果
抜くときに引っかかり安い爪
読みやすい本ですが・・・
国内海外両方問題なしです。
昔のシェルドシンチラジャケットと比べると・・・
人を思い出し、闇を理解して、そして敵を知る…?
猫本屋という新業種
このDVDで学べた所
絵本は・・・?
色紙に最適
形と色で選びました!!
ちはやふる
消費率が高い
正直製品レベルは低い
肌への刺激もなく、しっとり感が良い。
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