猟奇的ともいえるこの内容

なにやら怪しげな表紙に大きく書いてあるとおり、
本書のメインは「スカイリム」に存在するゲーム内蔵書の集約にあります。

「400冊以上」とあるので、
500冊を超えるとも言われている書籍すべての網羅とはいかないのかもしれませんが
少なくとも、
ここに何が載ってないのかを探すほうが困難でしょう。

ただ、
挿絵だけは省略されていますので「小さな迷宮」や「シャドウマーク」あたりはちょっと困りものです。


安手の紙質の本文表紙から背表紙まできっかり400ページのうち91ページまでがアイテムやスキルのデータベースで、

つまり残りの300ページあまりに400冊以上の文章を詰め込んである状態なので、
おそろしく字が小さいです。

巻末によくある”注釈”の大きさでびっしり書き込まれている文章を見ると、

膝に矢を受けた老兵ならずとも「虫メガネ」という単語が頭をよぎるでしょう。


「歴史」「人物」「文学」等とカテゴリ別に掲載されてますので、
検索はそこそこやりやすくなっていると思います。


ともあれ、
ゲーム本体を起動せずとも手軽にトロールの脂肪の採り方や
ポタージュ・ル・マグニフィークのレシピ（署名有り/無し版両方掲載）を覚えたり
「コルブ＆ドラゴン」で懐かしのゲームブックに浸ったり、
侍女にパンをこねてもらったり
あるいは真面目に狼の女王ポテマの生涯に迫ってみたりと
そんなこんなを楽しめる本書、
お手元に一冊いかがでしょうか。


ムアイクの話はこれでおしまい