医学研究を概観するために有用な１冊

大学院・博士号＝基礎研究というイメージだったため、
学生時代には学位は無縁のものだと考えていました。
また、
先輩に聞いてもあまりはっきりとした答えが返ってこなかったのを記憶しています。

本書は、
そもそも学位ってなんだ？というところから、
各研究の概要（基礎、
臨床、
社会科学系）、
研究資金の集め方、
研究を行う間の生活資金のことまで、
広く分かりやすく説明しています。

第6章ではトロント大学、
ウェスタンオンタリオ大学、
ロンドン大学の大学院を個別に紹介しています。

大学院進学予定の医師にとって本書はとても有用なものでしょう。
意欲のある学生にも有用だと思います。
臨床だけでなく、
研究の存在がうっすらとわかってくる気がします。
ただ、
学生の間は研究費の集め方など、
あまり実感がわかないかもしれません。