TIスイムを知る人、まだ知らない人にもオススメ!

TIスイムに関しての書籍は伝説の名著『カンタン･スイミング』に次いで購入しました。
クロールをはじめ4泳法を説明している『カンタン…』とは違い、
書名タイトル通り「クロールを美しく泳ぐ」ことに重きを置いた内容です。
『カンタン…』はTIスイム提唱者のテリー･ラクリンさんの著書からの翻訳ですが、
本書は著者である酒井氏がいまや全世界のTIスイム代表となった竹内慎二氏に取材しながら、
TIスイムの概念や竹内氏の歩み、
「うつくしいクロール」をおよぐためには、
どういった練習をどのような視点で進めていけばよいかをとても判りやすくまとめています。
写真ももちろんですが、
QRコードなどですぐ参照できる動画もあるのがネット時代を感じさせます。
『カンタン…』と比較しますと、
ドライランド（陸上）リハーサルをとても重要視している点が目新しいです。
これにより、
水に入る前、
泳いだ後も鏡の前で自分ひとりで学び、
実践できます。
『カンタン…』をプールサイドに持ち込み紙を水でふやかしながら首っぴきで「フィッシュ」や「アンダースケート」「アンダースイッチ」と練習をくり返していた私にとって「この本がもっと前にあれば…」と何箇所で思ったことでしょうか。
また水着のきれいな日本人のおねいさんの写真がたーくさん載っているのは、
とても、
うつくしいクロールを体得したい者の身にとってとてもうれしいですはい。

竹内代表が肥満児で「運動はまったくせず、
できなかった」というのが意外すぎるほど意外でした。
そして「泳ぐことに関しては思った通りのことがすべてできた」というのはうらやましすぎです。
やはり竹内氏は水の中でクロールの天使に押してもらってるのでしょうか（笑）ともあれ、
バッチャンバッチャンと滝ツボのように水しぶきばかりあがる割にはほとんど前に進まなかった私でさえ、
「水の中ですべる」感覚がおぼろげにもわかるようになり、
バタ足をしなくてもお尻と足が沈まず、
人生で一番速くクロールが泳げるようになりました。
プールで「なんであれで進むんだろう？」という感じで注目を浴びたり水にもぐって自分を見ている人がいるのはちょっと、
ウレシイですよ~どなたにもオススメできる、
誰でもきれいに泳げるように『必ず』なる、
良書です。