「パッと咲き散る花火のように」(2015/12/4追記3:「SFまで10万光年以上」の刊行予定日が12/11に延期される旨、更新があった。)
本書はSFマガジン1993年1月号から、
2002年12月号まで連載されたイラスト入りコラム、
「SFまで10000光年」を書籍化したものである。
(但し、
SFマガジン1998年1月号に掲載された、
「SFまで10000光年スペシャルメガミックス SF者すごろく」は、
解説の大森望氏曰く、
「主にページ数の都合から」、
本書には収録されていない。
)
また、
水玉氏は、
本作品の連載終了から、
8ヶ月後、
表題を「SFまで100000光年」と改め(光年の桁(ケタ)が1つ増えている)、
SFマガジン2003年9月号から2014年12月号まで全130回連載されているが、
これも本書には収録されていない。
素朴な疑問として、
なぜ本作品が、
これまで書籍化されなかったのか、
また、
なぜ「SFまで100000光年」が、
書籍化対象外なのかが、
気になるところではある。
筆者は、
本書を読む前は、
両疑問に対する回答を、
「早川書房の怠慢」と思い込んでいたが、
巻末の大森氏の解説を読むと、
どうも筆者の思い込みとは「違う」のではないかと、
思われてきた。
2014年12月13日に水玉氏が逝去された際、
水玉氏の実兄である、
軍事評論家の岡部いさく氏はツイッター上で、
こう「呟かれて」いる。
「ずいぶん前だけど妹が、
「自分の仕事は画集や単行本として残らなくていい、
消えてなくなるものだ」、
と言ってた。
」、
「ご大層なものにならない、
祀り上げられるようなものにならない、
という自分と仕事に対する矜持は、
私なんかよりもっと強かった。
」
「自分が偉くなったり、
自意識を満足させるより、
「ぎゃはは、
こりゃおかしい」、
「こりゃ面白い」と人様が、
自分が、
感じる瞬間だけのために絵を描く、
ってのを妹は目指してたんだろうな。
」
…大森氏は、
上記の「呟き」を手掛かりに、
これまで、
本作品及び「SFまで100000年」が書籍化されなかったのは、
「早川書房の怠慢」が原因ではなく、
水玉氏の「信念」に因るところが大きいのではないかと、
推測されている。
その他の感想
ボリューム増した感が凄くいい
丁寧な仕事、手頃な大きさ、大満足!
気持ちが少し落ち着きました。
臭いおならが
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