SFまで10000光年 の感想
参照データ
タイトル | SFまで10000光年 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 水玉 螢之丞 |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784152095527 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » ま行の著者 |
購入者の感想
内容の懐かしさは言うまでもないです。
一時ネット公開されていたバージョンを見たことがあるのですが、細かい書き文字がぎっしりなので画面で見るのは辛かった。
紙媒体で初出時とほぼ同じ版型で読めるのが嬉しいですね。むしろ当時のSFMくらいチープな紙質でも良かったくらい。
一時ネット公開されていたバージョンを見たことがあるのですが、細かい書き文字がぎっしりなので画面で見るのは辛かった。
紙媒体で初出時とほぼ同じ版型で読めるのが嬉しいですね。むしろ当時のSFMくらいチープな紙質でも良かったくらい。
本書はSFマガジン1993年1月号から、2002年12月号まで連載されたイラスト入りコラム、「SFまで10000光年」を書籍化したものである。
(但し、SFマガジン1998年1月号に掲載された、「SFまで10000光年スペシャルメガミックス SF者すごろく」は、解説の大森望氏曰く、
「主にページ数の都合から」、本書には収録されていない。)
また、水玉氏は、本作品の連載終了から、8ヶ月後、表題を「SFまで100000光年」と改め(光年の桁(ケタ)が1つ増えている)、
SFマガジン2003年9月号から2014年12月号まで全130回連載されているが、これも本書には収録されていない。
素朴な疑問として、なぜ本作品が、これまで書籍化されなかったのか、
また、なぜ「SFまで100000光年」が、書籍化対象外なのかが、気になるところではある。
筆者は、本書を読む前は、両疑問に対する回答を、
「早川書房の怠慢」と思い込んでいたが、巻末の大森氏の解説を読むと、どうも筆者の思い込みとは「違う」のではないかと、思われてきた。
2014年12月13日に水玉氏が逝去された際、水玉氏の実兄である、軍事評論家の岡部いさく氏はツイッター上で、こう「呟かれて」いる。
「ずいぶん前だけど妹が、「自分の仕事は画集や単行本として残らなくていい、消えてなくなるものだ」、と言ってた。」、
「ご大層なものにならない、祀り上げられるようなものにならない、という自分と仕事に対する矜持は、私なんかよりもっと強かった。」
「自分が偉くなったり、自意識を満足させるより、
「ぎゃはは、こりゃおかしい」、「こりゃ面白い」と人様が、自分が、感じる瞬間だけのために絵を描く、ってのを妹は目指してたんだろうな。」
…大森氏は、上記の「呟き」を手掛かりに、これまで、本作品及び「SFまで100000年」が書籍化されなかったのは、
「早川書房の怠慢」が原因ではなく、水玉氏の「信念」に因るところが大きいのではないかと、推測されている。
(但し、SFマガジン1998年1月号に掲載された、「SFまで10000光年スペシャルメガミックス SF者すごろく」は、解説の大森望氏曰く、
「主にページ数の都合から」、本書には収録されていない。)
また、水玉氏は、本作品の連載終了から、8ヶ月後、表題を「SFまで100000光年」と改め(光年の桁(ケタ)が1つ増えている)、
SFマガジン2003年9月号から2014年12月号まで全130回連載されているが、これも本書には収録されていない。
素朴な疑問として、なぜ本作品が、これまで書籍化されなかったのか、
また、なぜ「SFまで100000光年」が、書籍化対象外なのかが、気になるところではある。
筆者は、本書を読む前は、両疑問に対する回答を、
「早川書房の怠慢」と思い込んでいたが、巻末の大森氏の解説を読むと、どうも筆者の思い込みとは「違う」のではないかと、思われてきた。
2014年12月13日に水玉氏が逝去された際、水玉氏の実兄である、軍事評論家の岡部いさく氏はツイッター上で、こう「呟かれて」いる。
「ずいぶん前だけど妹が、「自分の仕事は画集や単行本として残らなくていい、消えてなくなるものだ」、と言ってた。」、
「ご大層なものにならない、祀り上げられるようなものにならない、という自分と仕事に対する矜持は、私なんかよりもっと強かった。」
「自分が偉くなったり、自意識を満足させるより、
「ぎゃはは、こりゃおかしい」、「こりゃ面白い」と人様が、自分が、感じる瞬間だけのために絵を描く、ってのを妹は目指してたんだろうな。」
…大森氏は、上記の「呟き」を手掛かりに、これまで、本作品及び「SFまで100000年」が書籍化されなかったのは、
「早川書房の怠慢」が原因ではなく、水玉氏の「信念」に因るところが大きいのではないかと、推測されている。