都市の発展と衰退のダイナミズムを説明する本
著者のジェイン・ジェイコブスは『アメリカ大都市の死と生』で著名な都市の経済論の論客である。
彼女は経済学者ではなくジャーナリストであったので、
その筆は理論的というよりも経験主義的で、
その主張は厳密でもない。
しっかり定義せずに新出概念を提示するあたりは、
ちょっと学問的に脇が甘い感じがする。


だが一方で、
既存の経済学が見落としていた「都市を基本単位に据えた経済」というものを鮮やかに描くのは爽快である。
国を単位に経済を見れば、
統計などの面で対象を厳密に扱うことができ学問的に厳密にはなるけれども、
経済のダイナミズムを解明するという点ではあまりにその解像度が低すぎて、
どうして経済は成長する(できる)のかという基本的なことすらもよく分からない有様なのである。


本書では、
都市を経済の単位に見て、
経済成長のダイナミズムの中心を「輸入置換」という現象に置く。
これは、
これまで他の都市から輸入されていた財を、
自ら生産するようになること、
つまり輸入品を地場品で置換することである。
これによって、
これまで輸入に当てられていた資本を他の輸入品に振り向けることもでき、
より重要なことに置換品の生産のための雇用も生まれるのである。


都市が発展していくためには、
この「輸入置換」が次々に起こっていく必要がある。
さもなければ、
その「都市」は僅かな特産品のみを生産するだけの地域になってしまい、
情勢の変化などに脆くなり、
発展の道がなくなるからである。


では、
この「輸入置換」が起こるためにはどうしたらよいのだろうか? 著者は、
そのためには「インプロヴィゼーション」が必要だという。
「インプロヴィゼーション」とは、
即興的な工夫とでも言えばいいだろうか。
先進都市から輸入されている物品は、
発展途上にある都市にとっては高度すぎることが多く、
自前でそのものを作ることは難しい。
またそのための設備や材料も乏しいだろう。
だから、
あり合わせのものでなんとかする必要がある。
この「あり合わせのものでなんとかする」のがインプロヴィゼーションである。
発展する地域 衰退する地域: 地域が自立するための経済学 (ちくま学芸文庫)

その他の感想

豪華な見栄えの割りには単純
イオンスマホ
ちょっとケバが残りますね
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楽しみにしてるんですが
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